好きこそものの上手なれ
さっきふと、大学時代のことを思い出していた。
私は史学科で日本古代史を勉強したが実は日本史で言えば戦国時代以降に興味はなく、世界史にもほとんど興味がなかった。
史学科なのに、戦国大名にも城にも戦争にも三国志にもゲルマン民族にも全く興味がなかった。
私が大学の後半で一生懸命やったことといえば、いわゆる漢文をひたすら読み、土地の名前と人の名前をエクセルに入力することであった。
ちなみにニョロニョロした日本語のくずし字というのも一文字も読めない。
大学の歴史学は高校までの歴史の授業と全く違いそこにストーリー性を見出すのは難しく、ストーリーの構成品を調べるのが主な勉強であった。
大学に入学した当時はそのギャップに苦しんでさらに1年生の最初の授業でやりたいことを学科の先生から否定されて落ち込んだ。
それでも卒業できたのは、歴史の事件や出来事が好きというよりも昔の人が考えていたことを調べたかったという最初の興味があったからだった。
“誰かが何かを作った”ということよりも、その人が"何を思ってそれを作ったのか"に興味があったというのが大学で勉強を続けられた要因だったと思う。
好きなことをやろうと考えた大学入学当時の気持ちを忘れないことが大切か。